平成4年に3編成導入した後、平成12年まで順次導入し、全27編成(162両)となっています。
前面のデザインは5000形のイメージを踏襲し東山線車両としての特色を出しました。2本の黄色のラインカラーを配しすっきりとしたデザインとしています。
また、平成16年3月より、東山線が打子式ATSから車内信号式ATCになったため、それに伴う車両の改造を行いました。
平成27年度より、東山線可動式ホーム柵に対応するため、可動式ホーム柵車上制御装置を設置しています。
平成28年度からは、経年劣化した電気機器装置を順次更新しています。
客室はホワイト系でまとめ、座席はバケットタイプとして座り心地の向上を図り、優先席を連結寄りに新設しています。また、座席上部には荷棚を設置し、両先頭車には車いすスペースを設けています。
客室内車端部には、行先、次駅名、扉の開閉方向、乗り換え等を表示する車内案内表示装置を設けています。また、平成7年以降の車両には、従来の車内案内表示装置に加え、扉上部に路線図式表示器を設置しています。
乗務員室は、視界の確保を図り、貫通扉はプラグイン式外開き構造としています。運転台は横置きデスクタイプとしレバーハンドル式としています。
台車は、構造の簡素化、軽量化、省メンテナンス化を図るためボルスタレス構造を採用しています。
制御方式は回生制動付きのVVVFインバータ制御方式とし、交流モータを駆動すると共に、車上検査システムを装備したことにより大幅な保守の近代化を図っています。
形式 | 5150形 | 5250形 | 5350形 | 5450形 | 5550形 | 5650形 |
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車種 | 制御車 | 電動車 | 電動車 | 電動車 | 電動車 | 制御車 |
質量(t) | 21.4 | 25.2 | 25.2 | 25.2 | 25.2 | 21.4 |
定員(人) | 96 | 107 | 107 | 107 | 107 | 96 |
座席数 | 32 | 40 | 40 | 40 | 40 | 32 |
軌間 | 1,435mm | |||||
電気方式 | 直流600Vサードレール方式 | |||||
車体構造 | オールステンレス製 | |||||
最大寸法 (長×幅×高) |
15,580×2,546×3,440mm | |||||
床面高 | 軌条面上 960mm | |||||
ボギー 中心間距離 |
10,000mm | |||||
台車 | ボルスタレス空気バネ台車 | |||||
車輪 | SAB形弾性車輪 | |||||
基礎ブレーキ | 空気圧式ディスクブレーキ | |||||
主電動機 | 三相かご形誘導電動機 75kW×4(台/両)(5250,5350,5450,5550形) | |||||
制御装置 | 電力回生ブレーキ付VVVFインバータ制御(5350,5550形) | |||||
ブレーキ装置 | NSC遅れ込め制御付き電気指令式電空併用ブレーキ | |||||
補助電源装置 | 三相PTR静止インバータ 90kVA (5150,5650形) | |||||
冷房装置 | 天井集約分散式 14.6kW (12,500kcal/h)×2 | |||||
列車無線装置 | 誘導無線式(発報信号、デッドマン通報機能付)(5650形) | |||||
信号保安装置 | 車内信号式ATC (5150,5650形) | |||||
自動列車運転装置 | 車上パターン式比例制御(5150,5650形) |