平成15年3月に開業した上飯田線は、上飯田連絡線(味鋺・平安通間)のうち、上飯田・平安通間の路線であり、名鉄小牧線と相互直通運転を実施しています。
平成15年に上飯田線車両として2編成(8両)を導入しました。この7000形車両は、従来より当局地下鉄車両の設計理念としているSafety Speedy Silentの3Sを基礎とし、種々の新しい技術を導入すると共に、乗客サービスの向上を図り、快適な車内を追求しました。
車体は軽量オールステンレス構造とし、前面窓には大形曲面ガラスを採用して、貫通扉との一体感をもたせたデザインとしています。
客室は、白を基調とした明るい配色として、座席や床材をパープル・ブルーで合せ、落ち着いた感じとなるようにしています。吊り手は従来の丸形のものから持ちやすさに配慮しておむすび形の抗菌仕様としています。
窓は熱線吸収UVカットガラス(緑色)を採用し、カーテンは廃止しました。
乗務員室は、大型曲面ガラスの採用とプラグイン式外開き構造の貫通扉を車体の中心よりずらして設置することにより、広い運転スペースと視界の確保を図っています。
運転台は、運転時の操作性を考慮したL形とし、主幹制御器は2重系構成の無接点右手ワンハンドル式としています。
制御方式は、VVVFインバータ制御とし、ベクトル制御を採用しており、停止ブレーキ制御として純電気ブレーキを採用しています。また、車両情報制御装置を搭載しており、各種機器の情報制御を常時監視することにより車両の状態監視、各種点検、検査を行い、乗務員の業務軽減、異常発生時の乗務員への的確な情報提供、列車検査業務の軽減を図っています。
平安通駅及び上飯田駅には、ホームゲートが設置されていることから、DCU(ホームゲート車上制御装置)を搭載しています。
形式 | 7100形 | 7200形 | 7300形 | 7600形 |
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車種 | 制御車 | 電動車 | 電動車 | 制御車 |
質量(t) | 29.7 | 37.0 | 34.8 | 29.8 |
定員(人) | 128 | 135 | 135 | 128 |
座席数 | 39 | 46 | 46 | 39 |
軌間 | 1,067mm | |||
電気方式 | 直流1500V架空線式 | |||
車体構造 | オールステンレス製 | |||
最大寸法:長 | 20,000mm | |||
最大寸法:幅 | 2,746mm | |||
最大寸法:高 | 4,010 mm |
4,040 mm |
4,040 mm |
4,010 mm |
床面高 | 軌条面上 1,110mm | |||
ボギー中心間 距離 |
13,600mm | |||
台車 | ボルスタレス空気バネ台車 | |||
車輪 | 一体圧延車輪 | |||
基礎ブレーキ | 片押式踏面ブレーキ(ユニットブレーキ式) | |||
主電動機 | 三相かご形誘導電動機 170kW×4(台/両) |
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制御装置 | 電力回生ブレーキ付 VVVFインバータ制御 (7200形デュアルモード式) |
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ブレーキ装置 | MBSA遅れ込め制御付電気指令式電空併用ブレーキ (滑走防止装置、耐雪ブレーキ付) |
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補助電源装置 | 三相IGBTインバータ 150kVA (7200形) | |||
冷房装置 | 屋根上集約分散式 24.4kW (21,000kcal/h)×2 除湿機能付 |
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列車無線装置 | 平安通・上飯田間 誘導無線(7600形) (発報信号、デッドマン通報機能付) 上飯田・犬山間 空間波無線 (7100,7600形) |
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信号保安装置 | 平安通・味鋺間 車内信号式ATC (7100,7600形) 味鋺・犬山間 M式ATS (7100,7600形) |
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ホームゲート 制御装置 |
トランスポンダ伝送車上制御式(7600形) | |||
車両情報 制御装置 |
制御指令伝送式、車両情報モニタ、 乗務員支援機能、検修支援機能 |
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対列車映像 伝送装置 |
ミリ波伝送方式(7100,7600形) |