平成22年度桜通線の野並・徳重間の新線開業用の車両として、平成21年度に1編成(5両)を導入、平成22年度に3編成(15両)を導入しました。
車両デザインを変更し、電光式の行先表示の採用、桜通線に設置されるホーム柵へ対応しています。また、車両の床とホームの段差を少なくして、車両への乗降をしやすくしています。
火災対策として、煙が隣接した車両へ広がることを防ぐため、全ての連結部に扉を設置しています。
客室内は、壁・天井を明るいブラウン系に、床は茶系、座席は赤系統柄入りとし、全体的に明るく温かみのある感じとしています。座席はバケットタイプを採用、座り心地の向上と共にお客様一人当たりのスペースの明確化を図り7人掛には縦手すりを設けています。また、優先席を各車両に2ヶ所設置しています。
乗務員室は、プラグイン式外開き構造の貫通扉を車体中心よりずらして設置することにより、広い運転スペースと視界の確保を図りました。主幹制御器は、無接点式の横型デスクタイプの右手ワンハンドルとし、運転台にはタッチパネル式液晶表示器を設置しています。
桜通線のホームは全駅島式のため、運転席を右側に設置して、運転席からホーム監視がしやすいようにしています。
制御装置は、回生ブレーキ付のVVVFインバータ制御で、4台の電動機1台の制御装置で制御する2レベル方式電圧形PWMインバータです。主回路素子には高耐圧IGBT、冷却には純水を用いることにより環境に配慮しています。また、PGセンサレスベクトル制御方式を採用し、停止直前まで回生ブレーキが働くようにしています。
車両情報装置は、各種機器の情報制御を常時監視することにより車両の状態監視、各種点検、検査を行い、乗務員の業務軽減、異常発生時に乗務員へ的確な情報提供、列車検査業務の軽減を図ります。
形式 | 6150形 | 6250形 | 6350形 | 6750形 | 6850形 |
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車種 | 制御車 | 電動車 | 電動車 | 電動車 | 制御車 |
質量(t) | 31.3 | 36.1 | 35.2 | 36.1 | 31.6 |
定員(人) | 136 | 147 | 147 | 147 | 136 |
座席数 | 45 | 51 | 51 | 51 | 45 |
軌間 | 1,067mm | ||||
電気方式 | 直流1500V架空線式 | ||||
車体構造 | オールステンレス鋼製(ブロック式) | ||||
最大寸法:長 | 20,000mm | ||||
最大寸法:幅 | 2,746mm | ||||
最大寸法:高 | 4,040 mm |
4,140 mm |
4,140 mm |
4,140 mm |
4,040 mm |
床面高 | 軌条面上 1,130mm | ||||
ボギー中心間 距離 |
13,600mm | ||||
台車 | ボルスタレス空気バネ台車 | ||||
車輪 | 一体圧延車輪 | ||||
基礎ブレーキ | ユニットブレーキ式踏面ブレーキ | ||||
主電動機 | 三相誘導電動機 押し込みファン式 170kW×4 (6250,6350,6750形) | ||||
集電装置 | シングルアーム式パンタグラフ 3台/1編成(電動車) | ||||
制御装置 | 電力回生ブレーキ付VVVFインバータ制御 PGセンサレスベクトル制御(6250,6350,6750形) |
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ブレーキ装置 | 遅れ込め制御付ATC連動電気指令式電空併用ブレーキ 応荷重付、保安ブレーキ付 |
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補助電源装置 | 直接変換形3レベルインバータ 125kVA (6150,6850形) | ||||
冷房装置 | 屋根上セミ集中式(マイコン制御) 24.42kW (21,000kcal/h)×2 | ||||
列車無線装置 | 誘導無線式(発報信号、デッドマン通報機能付) (6850形) | ||||
信号保安装置 | 車内信号式ATC (6150,6850形) | ||||
自動列車運転 装置 |
車上パターン式予見ファジー制御(6850形) | ||||
車両情報装置 | 制御指令伝送付車両情報モニタ 運転状況記録機能付、車上試験機能付 |